知的財産権(JDPホールディングス株式会社)

イデアの盗用は、先進国と発展途上国の経済戦争だ。

その国営の遊園地を楽しそうに闊歩していたのは、日本のドラえもんやキティちゃん、それにディズニーランドのキャラクターたちだった。

北京石景山遊園地でのこの光景は、現在の中国の知的財産権への意識を、如実に物語っていたといえる。

資本主義社会のなかで、知的財産権という概念そのものを獲得するには、時間がかかる。

中国の経済的加速力はすさまじく、先進国並みの生活スタイルを得ようと、いま必死になっている。

市場経済を導入する前の中国では、もちろん遊園地などは存在しなかった。

だから自分たちも、ディズニーランドを持ちたいと感じた。

それはきっと罪のない、無邪気すぎる心の発露だったのだろう。

違法行為に走るのは、なにも中国だけに限らない。

高度経済成長期の日本もそうだし、韓国もそうだった。

発展途上国は自分たちで一から開発したり、発明するだけの余裕はないから、往々にして先進国の商品をまねたり、平気でそのアイデアを盗んだりする。

しかし、先進国はそれに心底驚き、盗まれては困ると対抗する。

それは発展途上国と先進国による、ひとつの経済戦争である。

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