2015-07-01から1ヶ月間の記事一覧

民族の経験的知恵

いまの西欧式密室の家では冷房機があってもそれは「冷たさ」であって日本人が求める風雅な「涼しさ」ではない。日本家屋は元々「天然の空調冷房装置」だったのである。日本家屋ほど省エネ、節エネの模範例はないのである。日本の民家には煙突というものがな…

日本の民家(JDPホールディングス株式会社)

日本の民家は防風林や防火林、水神を祭って台風などの災害を防いできたのである。武蔵野の美しいけやきの屋敷森も、冬の北風や西風を防ぎ、春の武蔵野特有の砂けむりをよけるためであった。富山県礪波地方の散村の風格ある屋敷森も、島根平野のきちんと刈り…

開放的で通風第一主義

温暖多湿の気候に規定されて、日本の家は衣服と同様極めて開放的で通風第一主義である。日本では家を建てるのに「夏を旨とすべし」という原則がある。それは人類にとって寒さを克服する工夫は暑さを押えるよりやさしいからである。氷河時代に発生し発展して…

木と紙と土の家(JDPホールディングス株式会社)

人間は家に住む動物である。震災や戦災のあと人がまっ先にやることは掘立小屋の建設である。家は人間の「最低の欲望」であると同時に「最高の欲望」でもある。だから住宅問題は人類の永遠の課題である。住居の様式は衣食以上にその民族をとりまく風土の影響…

薪炭という自然の燃料

薪炭は太陽熱の変形である。国民が毎年消費する以上に樹木は成長してこの燃料に関する限りあり余っていたのだ。木炭など盛期にはこ百万トンもとっていたのに、いまでは二万トン以下になってしまった。木炭はいまでは赤い火をみながらのバーベキューや茶の湯…

夏の太陽を冬まで「貯蔵」する蓄熱システム(JDPホールディングス株式会社)

最近、四国の香川県・仁尾で太陽博が人気を呼ぴ、各地で大規模なソーラーハウスや太陽発電の実験が競って行われ、太陽熱ブームを現出している。各企業もこぞって新機軸の発表に躍起となっている。最近、日立製作所が夏の太陽を冬まで「貯蔵」する蓄熱システ…

日本は太陽の国

自然エネルギーの大部分は太陽エネルギーに起因する。太陽エネルギーを熱として収集し、冷暖房や浴湯、そして発電などの動力源に活用する方法と太陽の光を太陽電池で直接電気に変換して発電する方法とがある。前者にソーラーハウス、太陽熱発電、海水の淡水…

再生可能な循環エネルギー(JDPホールディングス株式会社)

中近東に紛争が起こるたびに、OPECの我がままな値上げの会議があるたびに日本はぴくぴくし通しである。イラン・イラク戦争はまさに日本にとってイライラ戦争であった。国内インフレの大部分の要因は石油値上げによる外来インフレだ。日本が供給的にも価格的…

これからの日本の最重要の課題

エネルギーの豊庫日本列島(21世紀半ば後半は太陽の世紀)安い石油が好きなだけ買えることを前提として成り立っていた戦後の高度経済成長は、四十九年の石油ショックを契機に大きな曲がり角に立たされた。中近東の産油国が石油を日本に売らないと拒否したら…

ロンドンと日本の夏(JDPホールディングス株式会社)

日本の土地はどこでもちょっと目を離すとたちまち雑草が丈高く生い茂り、「八重むぐら茂れる宿」になってしまう。これは国土の生命力が欧州に比べて極めて高いことを意味する喜ばしい現象なのである。ロンドンの夏、8月の平均気温は一七・五度と東京より十…

冷夏少雨のヨーロッパと日本

例年より寒い夏では異常気象となり、農業のみならず衣食住のあらゆる生活面にも深刻な影響が出るのである。欧州や地中海沿岸地方では年間の降水量が日本の三ないし五分の一と小雨のうえ、その雨も冬に多く、夏に比較的少ない。植物が最も旺盛に成育する夏に…

幸福の公式(JDPホールディングス株式会社)

いまの経済的繁栄のなかで、戦後の焼け跡時代を思い出して、「何もモノがなかったあのころのほうが、いまよりずっと幸せだったような気がする」と言う人がふえてきたのも、こうした幸福の心理公式と無縁ではない。ところで、この幸福の公式で幸福度を高くす…

初対面のときは尚更注意する

身内の者を紹介するときには、敬称をつけないこと。テレビのインタビューなどで、時折ウチのお父さんは、などと云っているタレントがいますが、育ちが知りたくなります。年少者を年長者に引きあわせる時は、年少者の方を先に紹介します。これと同様に、地位…

口で勉強する(JDPホールディングス株式会社)

その道の専門家に、分からないことを電話でお尋ねすると、だいたいの場合すぐに返事をしてもらえる。おそらく資料が整っているからすぐ調べることができるのだろう。電話は情報収集にも勉強にも役立ち、耳を使う学問の一つの方法である。口で勉強することも…