自由と民主主義(JDPホールディングス株式会社)
そのとき参戦したのも、共産主義をたたかなければアジア全体が共産化する危険性があると、考えたからだ。
その敗北の教訓をなぜイラクで生かせなかったのかと、そう思う人もいるだろう。
そこにあるのは、自由と民主主義は世界中の人々を幸福にするというアメリカ人独自のメンタリティである。
もちろんそのためには、圧倒的軍事力の行使もいとわない。
イラクへの侵攻は、大量破壊兵器を保有しているというのがその理由となった。
フセインは捕らわれ、処刑された。
だが実際には、そんな兵器は存在していなかった。
大量破壊兵器は大義名分であり、独裁政治のイスラム社会をローラーで踏みならそうという思惑が、そこにはあった。
だが、現在のイラク惜勢をみれば明らかなように、ネオコンは完全に敗北した。
09年-月、ブッシュ大統領は2期8年にわたるその任務を終える。
すでにラムズフェルド国防長官も去り、いま政権に残っているのはチェイニー副大統領ぐらいだが、ネオコンはアメリカの政治的場面からは、これで決定的に姿を消すことになるだろう。
それでも、回転させた歯車はそう簡単には止まらない。
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