強制的な勉強の時間をつくる

わが家の一室をホテルのルームと考え、われとわが身をかん詰めにする。

これには奥さんの協力が必要だが、人が来ても、電話がかかっても断わってもらう。

自分もその部屋にこもって室外に出ない。

家族と隔離してだれも部屋に入れない。

そういう特別の強制的な勉強の時間をつくるのである。

どうも家ではだめだし、さりとてホテルは大げさだというので、喫茶店で本を読んだり、原稿を書いたりする人もある。

しかし、これはあまり長くはねばれない。

電車のなかが、暖冷房はきいているし、群衆のなかの孤独感があって、集中的に本が読めるという人もある。

国鉄に叱られるかもしれないが、国電を書斉がわりとし、山手線を何周もしたというサムライもある。

それは妙案だといってまねをしたら、適温の上に、適度にリズミカルな震動が眠りを誘い、すっかり居眠りをしてしまったという笑い話もある。

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