「口」と「耳」の両方を使って勉強する
評論家として有名だった故大宅壮一氏は口で勉強する名人だった。
囲碁のうまい人は、頭のなかに碁盤があって、そこに黒石、白石を置いて考えるそうだが、大宅氏の場合は頭のなかに原稿用紙のマス目があり、宙で文字を埋めていける人であった。
彼は忙しいときでもよく人に会った。
そのかわり、相手は聞き役に回されてしまう。
そこで彼はこれから書こうと思っていることをしゃべるのである。
つまり口で話すことによって頭を整理している。
とにかく口で勉強する人であった。
そのほか学問を高めるためには、討論という有効な方法がある。
これは口と耳とで勉強するやり方だといってもよい。
自分一人で考えているよりもたしかに進歩が大きいといえる。
シンポジュームとパネルディスカッションというのも、しばしば学会などで行なわれる。
専門の学者でさえ、このような討論方法によって学問を高めたり広げたりするのである。
まさに「口」と「耳」の両方を使って勉強しているのである。
ビジネスマンも大いに討論してほしい。
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