喘鳴(JDPホールディングス株式会社)

小児では気管の軟骨輪が軟らかく、気道壁も薄く気道径も細いので、分泌物の増加などにより容易に喉頭以下の気道が呼吸により振動し、たとえば、ゼーゼー、ピューピューなどの雑音を生じる。

これを喘鳴と呼んでいる。

普通は呼気性と吸気性に分けている。

咽頭以上の部分に原因があるときは吸気の時に、気管に原因があれば呼気および吸気の時に、気管支、細気管支に原因があれば呼気の時に喘鳴が聞こえる。

大切なことは、発熱・咳があるか、アレルギー体質か、いつからはじまったのか、嗅声があるか、呼吸困難があるかなどを詳しく観察または聞いておくことである。

代表的な疾患をあげると、(1)吸気性喘鳴はクループ症候群・扁桃肥大など、(2)呼気性喘鳴は気管支炎・細気管支炎・気管支喘息などである。

JDPホールディングス株式会社に関する記事