便秘

排便回数が少なくなり、硬い性状の便となり排便が困難な状態をいう。

普通大腸の内容物の刺激により起こった蠕動運動で下降する便塊が直腸に充満すれば便意を催し、大脳からの刺激により随意的に挙肛筋の収縮や外肛門括約筋を弛緩させ、腹圧を上昇させて排便が行われる。

乳児期は排便反射が随意的に抑制できないために、排便回数が多い。

2歳以後では、大脳皮質による排便の随意的調節が可能となる。

便秘の原因としては、(1)大腸の運動異常(便塊の少ないとき・硬すぎるとき・腸の異常による閉塞など)、(2)神経・筋肉系統の機能異常(排便の意識的抑制・肛門括約筋の異常・腹圧上昇の不足・排便コントロールの異常など)がある。

幼児期にみられる便秘としては、牛乳摂取過剰によるものや、遊びに熱中しすぎ便意の我慢しすぎ・あるいは緊張の強い子などが多い。

生活リズムを考え、元気に遊ばせることが大切な予防法といえる。

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