昇進のための重要な要素

外資系企業の中には、給与をどんどん増やしていく代わりに、将来有望な社員を対象とするインセンティブとして、研修や教育を受けるための補助金を出しているところもあります。

今のところ学歴によるエリート層というものは存在していません。

イエズス会系のいくつかの大学や、ナバレにあるオプス・デイ大学がエリート大学だという人もいます。

オプス・デイであろうが、フリーメイソンや他の秘密結社のケースと同様に、そのことが毎日の仕事への実質上の影響があるかどうかは、評価が難しいところです。

多くのスペインの会社では、入社の際、今でも家柄が教養より重要視されます。

家族のコネで、よりよい大学に入学することができますし、もしそれが無理でも、正しく模範的なしつけやマナーを身につけるために、留学することもできるかちです。

昇進のための重要な要素を順にあげると、個人的な忠誠心、友情、能力です。

スペイン人は、賢さという意味での教養を、人格や育ちほどは重要視していません。

賢くて巧妙に鋭く頭が切れることを、イタリア語では「インガンバ」、ギリシャ語では「イクシプノ」といいますが、スペインではこのようなほめ言葉はありません。

この言葉に一番近いスペイン語は「リスト」

で、これは鋭いという意味をもつと同時に、必ずしも信頼できないことを表します。

「インテリジェンテ」には、堅くて退屈なイメージがあります。

「ウン・ティポ・ブエノ(すてきな人)」

という表現にあるように「ブエノ」という言葉が一番のほめ言葉になります。

賢く、尊敬に値し、ヴァリエンテ(勇敢)である、という意味です。

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