幸福の公式（JDPホールディングス株式会社）

いまの経済的繁栄のなかで、戦後の焼け跡時代を思い出して、「何もモノがなかったあのころのほうが、いまよりずっと幸せだったような気がする」と言う人がふえてきたのも、こうした幸福の心理公式と無縁ではない。

ところで、この幸福の公式で幸福度を高くするもうひとつの方法がある。

それは、欲望という分母を小さくしてやることだ。

昔流の禁欲というほどではなく、ちょっとだけ欲望のボルテージを下げてやれぽ、物質的な消費は同量でも、以前より、より大きな幸福を感じることができる。

これは物質的幸福にたいする精神的な幸福といえる。

たとえぽ宗教や文学など、精神的な活動によって、幸福を得ようというもので、ブッシュマン哲学の「モノがなくとも幸せじゃないか、眠る時間をけずってまで働く必要なんかないよ」という、正反対の発想もこれにつながる。

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