冷夏少雨のヨーロッパと日本

例年より寒い夏では異常気象となり、農業のみならず衣食住のあらゆる生活面にも深刻な影響が出るのである。

欧州や地中海沿岸地方では年間の降水量が日本の三ないし五分の一と小雨のうえ、その雨も冬に多く、夏に比較的少ない。

植物が最も旺盛に成育する夏に雨が少なく大地がからからに乾燥することは、植物にとって致命的な悪条件である。

これでは野の雑草は枯れ、日本の野辺のように虫がすだき、朝露にぬれ、わびとかさびの風情は出てこない。

農民は鍬やすきの農具を畑にそのまま置いてきて平気なのも乾燥していてさびつく心配がないからである。

日本の農家では道具は必ずもち帰り、湿気をきれいにふいて納屋に格納する。

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