木と紙と土の家(JDPホールディングス株式会社)

人間は家に住む動物である。

震災や戦災のあと人がまっ先にやることは掘立小屋の建設である。

家は人間の「最低の欲望」であると同時に「最高の欲望」でもある。

だから住宅問題は人類の永遠の課題である。

住居の様式は衣食以上にその民族をとりまく風土の影響を強く受ける。

日本の伝統的な建造物はすべて風土の所産とみることができる。

泥の土台の上に台風、地震の災害に耐え、温暖多湿な気候に適するようにつくらねばならない。

西洋の家屋が石を材料とした熊の巣状の構造に対して、日本のは木と紙と土を材料とした鳥の巣状の家をつくる。

なるほど西洋の家は枠、つまりボックスをつくって窓をあけるものと考えるのに対して、日本では四本柱を立てて北と西側を泥でふさぎ、その他は障子や格子で境し、窓という概念が発達していない。

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